2022.03.24

時計の精密機械卸で新規参入に成功!それを支えたのは日本政策金融公庫の新創業融資だった!

自己資金500万円

融資実行額2000万円

長野県で時計の部品卸を開業しているMさんの事例を紹介します。長野県はセイコーなど精密機械工業が古くから盛んな街であり、それを支える町工場的な小さな規模の職人さんの細かい仕事が精密機械の屋台骨となっていました。

今回は、その精密機械の部品について、全国から仕入れ、製造している工場に卸しをする事業を始めた会社の事例について紹介します。

信州の大学で学び現地の精密機械工業に魅せられる

Mさんは長野県の大学経済学部に学びました。当時からフィールドワークなどを積極的に行い、長野県、信州の産業について理解を深めていました。

大学卒業後は、都内に本社がある電気機器メーカーの営業として、町工場などを回りながら、自社製品の部品調達をしていました。

やりがいのある仕事でしたが、町工場に共通するのは高齢化です。都内はまだいいのですが、自分がフィールドワークしていた長野県の精密機械(時計)も、その部品調達に難儀していたことを思い出しました。地方の方は高齢化が激しいですからね。

このまま営業でよいのか・・
そう考えると長年の思いが募り、独立して、精密機械の橋渡しをしたいと考えるようになりました。

Mさんが行いたいのは、都内の町工場から精密機械の部品を仕入れ、長野県にある精密機械工場へ卸す仕事です。

やりたいことはわかりましたが、何をどうしたらよいのかわからないので、相談窓口へ行くことにしました。

コネクションを有効活用した会社設立を勧められる

相談に応えた専門家は、現在のコネクションを有効活用できれば、思っているようなビジネスが展開できそう。ただし、コネクションで東京の部品を長野県に卸すということは、現在の需要を奪うことにもつながるため、その辺の仁義についてはしっかり今いる会社と話をつけてくださいという指示をしました。確かに、今いる会社で製造できなくなるには大きな問題です。

それについては、迷惑が掛からない範囲で行うということを、Mさんが退職する際に丁寧に説明して了解を得たとのことです。

卸売業を行う上では会社設立をして、仕入れのための資金をしっかり用意することが必要になります。

資金計画、事業計画をしっかり立てるよう勧められ、アドバイスを受けながらMさんは卸売り計画を立てます。

幸い。仕入れ先との信頼関係はしっかりしているので、あとは卸先に営業をかけて、部品供給の契約を取り付けます。

その契約書を添付して、日本政策金融公庫の新創業融資で2000万円の運転資金の希望を出します。本来は、かなりの自己資金が必要ですが、仕入れ先、卸先ともにしっかりしたところなので、ある程度リスクヘッジができると判断したようです。

融資は成功!卸売業も軌道に乗る

事業計画や資金調達計画がしっかりしていたので、新創業融資については問題なく下りる結果となりました。

融資通過のポイントは、仕入れ先、販売先(卸先)ともに最初からしっかりしていて、Mさんはそれをつなぐ役割として高く評価されていたということです。

卸売業は開業にあたり、よほどしっかり取引先を決めないと、小売りではないので、その収益性について疑問符がついてしまいます。

逆にBtoBなので、お互いにしっかりした取引が確約できるなら、創業融資についても審査が下りやすいというメリットもあります。

地味ですが、産業を支える重要な仕事になるので、卸売業をやってみたいという方は、今回のMさんの事例を参考にしていただき、開業を考えてください。

まとめ

卸売業成功のポイント

・事前にしっかり契約をする
・仕入れ先、卸先ともに実績のある業者を選定する
・人的ネットワーク、コネクションを駆使する


精密機器業